一人あたりの粗利(売上総利益)を確認する

【 本日の結論 】
「一人あたりの粗利」をチェックしながら、規模拡大を目指しましょう。

決算書や試算表を見る際に、
売上高 や 営業利益・経常利益・当期利益 に注目する方は多いです。

いずれも大切な数値ですが、
会社を継続的に発展させていくためには、ぜひ、
  一人当たりの粗利(売上総利益)
           =売上総利益 ÷ 従業員数
も確認するようにしてください。

規模拡大に伴い、売上高や従業員数だけをチェックしていたのでは、
「効率が悪い組織」になっているのを見過ごす危険性があります。

経営者が社員一人ひとりの動きを把握している場合は、
ある程度無駄な動きを直接注意できますが、
社員の数が増えてくるとそれも難しくなってきます。

仕事の量は完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する
という言葉もあります。

社員がパソコンに向かっていると、
何となく仕事をしているように見えますが、

場合によっては、
本来必要のない資料に膨大な時間をかけていたり、
電話一本で済む話の代わりに長文メールを打っているかもしれません。

売上も増えて、社員も増えたが、
知らず知らずのうちに利益が出にくい体質の会社になってしまった‥。
ということがないように、

例えば、
○総務、経理にも人が欲しいが・・・。
⇒そうするともっと稼がないと一人あたりの粗利は下がるな‥。

○新人を数名入社させたから一人あたりの粗利が下がったのは仕方がない・・・。
⇒どうしたら早く一人前にできるだろう?

○営業事務の人員が欲しいと言って来ているが・・・。
⇒事務を増やしても、その分の固定費を賄う(まかなう)だけの売上を上げる覚悟があって希望を出しているのか?

など、
規模の拡大対して考える際は、
両睨み(にらみ)で、
効率についてもチェックすることをオススメします。

そのための一つの指標として、定期的に、
一人あたりの粗利(売上総利益)
をチェックすることをおススメします。
(特に決算時や経営計画を作る時はチェックしましょう。)

なお、会社によっては「一人当たりの営業利益」を見た方が、
より実態を把握しやすいケースもあるかもしれません。
適宜使い分けてください。

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